ノンアル社会の到来と主役達


いつの頃から禁酒をしているのでしょう。思い出すのが難しいほど昔のような気がします。でも実はそんなに遠い昔ではないような気もします。学生時代、「一気、一気」とはやし立てながら、飲めない友人に無理矢理お酒を飲ませ、友人が轟沈したのを覚えています。

お酒が飲めない人にとっては本当に苦痛だったと思うのですが、いかんせん、日本は酒本位社会で、お酒の飲めない人に取ってはまさに地獄でした。車に乗るようになって、飲酒運転撲滅運動に貢献する意味も含めて、宝酒造が発売していたビールテイストの「バービカン」を愛用し始めたのをお覚えています。
図1 ビール

実はこれにはエピソードがあり、私はある夕方、ある町の路地裏を運転していたとき、警察官に呼び止められ、捕まりました。恐らく、どっかの居酒屋で一杯引っかけて運転していると思ったのでしょう、警察官は窓越しに車の中に顔を入れ、匂いを嗅ぎます。そして、言いました。

“オッ!!、ビールの匂いがする”

と言って、私に風船を渡し、“この風船をあんたの息で膨らませてみろ”と言い、私が含まらせると、それを取って、検査機でアルコール濃度をチェックしていました。

“おかしいな、アルコール分が検出できんな。ちょっと、もう一度あんたの吐く息を匂わせてくれ”

“やっぱり、ビールの匂いがする。”

そこで私は言いました。“バービカンを2缶飲んだから、その匂いがしているのでしょう”

“バービカンってなんだ?”

“ノンアルコールのビールテイストのジュースみたいなものですよ”

と、2人いた警察官の若い方が年配の警察官の肘を引っ張り、“本署に帰って確認しましょう”と言って、私の氏名、住所、電話番号を確認し、帰っていきました。

当時はノンアルコールでビールテイストのジュースのような飲料は、あまり世間には知られておらず、また種類も少なく、お酒を飲めない人にとっても、知名度は今ひとつだったような気がします。

しかし今は多数の銘柄のアルコール分無しの「ノンアルコール」飲料が市中に出回っており、お酒・ジュースの感覚で飲めるようになっています。このことは、それほどにノンアルコール飲料が市民権を得た証拠だと思っています。

行きつけのお店の店員さんは私に、“シラファ―”という言葉を教えてくれました。“シラファ―”とは、お酒を飲まない人たちのことを言うのだそうです。

今ではお酒を飲まない、飲めない人が約4000万人ほどもいるとのことで、ノンアルマーケットの潜在需要は非常に大きいということです。

図2 ビールバー

今ではお酒を中心にした“バー” のみならず、“ノンアル”をメインにした“ノンアルバー”が各地にでき始めていますが、なんと“ノンアルバー”の顧客の60%は女性客が占めるとか。

繊細で、雰囲気を大切にする女性がつくる“ノンアルバー”、“ノンアル市場”は今後、どのような成長を遂げることでしょうか。

“ノンアル市場”には大きなビジネスチャンスが眠っているような気がします。

私が“ノンアル市場”に首を突っ込んだ頃とは違い、今ではほんとに多くの“ノンアルメーカー”が“ノンアル市場”に進出しています。“ノンアル文化”が、これから若い女性を中心に作られていく過程で、起業の道が花開くかもしれません。

家庭内で、ノンアルの文化を作って見られるのも良いかもしれません。 今注目のノンアルコールビールをご紹介します。

【ノンアルコールビールの判別】

 ノンアルコールビールといっても、ビール風味が強くクセがあるもの、逆に、クセはあるけれども風味がジュース風のもの、また誰にも合うノンアルコールビールなど、いろいろあり、結局自分好みのものを自分で探し出し選ぶしか良い方法は無いようです。

例えば、

『売れ筋ランキング』          『人気ランキング』

1.KIRINカラダFREE           1.ASAHI DRY ZERO

2.ASAHI DRY ZERO          2.Suntry オールフリー

3.Suntory からだを想う All-Free    3.キリン KIRIN 零ICHI

4.キリン グリーンズ フリー      4.ASAHI DRY ZERO FREE

5.アサヒ ビアリー 香るクラフト   5.Suntory からだを想うAll-Free 

6.日本ビール 龍馬1865        6.KIRINカラダFREE

7.キリン KIRIN 零ICHI         7.サッポロプレミアムアルコール    フリー

8.キリン KIRIN パーフェクトフリー  8.サッポロうまみ搾り

これは某お店が調べたものですが、売れ筋、人気ランキングは異なり、人によって好みはいろいろと異なることを示しており、一概にこの商品がよいとは断定できません。

 私の場合をあえて言わせてもらえれば、

1.Suntry オールフリー、2.ASAHI DRY ZERO、3.キリン KIRIN 零ICHI、ではないかと思っています。

  ただ、選ぶとき、味だけではなく、その他の要素を加味して選ぶ必要があるときがあります。

 それは、生活習慣病を心配するとき、ダイエット中、糖尿病、肝臓を心配しなければいけない場合、妊娠中など、それはいろいろな場合があります。

 したがって、何らかの問題があると感じられる場合には、それぞれに適したノンアルコールビールを選定する必要があるように思います。

1.生活習慣病を心配する場合

尿酸値が高い方や、肥満気味の方など、特定保健用食品としてのノンアルコールビールがお薦めです。

2.ダイエット中

「カロリー・糖質ゼロ」のノンアルコールビールがお薦めです。

3.肝臓

 肝臓が気になる方は、無添加のノンアルコールビールがお薦めです。

4.糖尿病の場合

糖質やカロリーゼロのものがお薦めです。

 その他、自分の体を考えたとき、いろいろと問題、懸念事項が出てくる場合があります。ノンアルコールビールには、いろいろな機能性を考えられたものがあり、体に優しいノンアルコールビールを選ばれるようにお薦めします。

図4 おつまみセット

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