自動車保険の大切さ D8


今回の自動車事故で分かったことがある。それは保険の大切さである。

 私はこれまで保険についてあまり考えたことがなかった。運転に自信があったせいか事故のことは最初から頭に無かった。したがって、保険も自賠責保険に加入しておればそれで十分ではないか、くらいにしか考えていなかった。だから、毎年保険掛け金の更新、変更についてこられる保険屋さんにも、受け答えがいい加減なもので、誠意のないものになっていた。今から考えると本当に申し訳ないことだったと思う。
 
 私が病院で暮らしているとき、様々なことが心配ごととして私の脳裏に浮かんでは消え、浮かんでは消えしていた。その中で一番の心配ごとは示談交渉のことだった。
 相手の被害状況は腰椎骨折、鎖骨骨折とのことであり、慰謝料請求金額として数百万、数千万が請求されるのではないかと思った。
 そして、人身事故を起こしたことに対する賠償金額の額、免許取り消し等が心配事としてあった。

 また気になることとして、事故の過失割合はどうやって決まるのだろうか、ということだった。というのは私は事故当時意識が無く、また記憶が飛んでいたため、事故の状況が全く分からない状況にあったためである。
 後日知ったことであるが、過失割合は被害者の保険会社と加害者の保険会社が協議をして決めているとのことだった。

 保険会社から一通の書類が届いた。それは、私が単独で被害者と示談交渉をしないようにとの文面であり、そのための念書を取るものだった。私は何も分からず、念書に名前を書き、印鑑を押して返送した。

 そして退院後、自賠責保険会社の聞き取り等があったが、保険会社との間に大きな問題はなく、私は特に警察、検察庁、裁判所への対応に注力することになった。

 そして検察庁から裁判所に起訴状が送られ、裁判所から罰金納付の命令が来て、罰金納付が終了したとき、この事故の全てが終わったことが分かった。
 私はすべてが終わった時、危惧したことはほとんど保険会社で処理されており、私が負担に感じたものはほとんどなかったことに驚きを感じた。

 今回の事故で分かったことは、任意保険加入の大切さであった。これはいくら言っても言いすぎることはないと思う。
 保険の効用として、
保険の範囲
 1.自賠責保険
  1)障害:120万円以下
  2)死亡:3000万円以下
  3)後遺障害:4000万円以下
 2.任意保険
  1)被害者補償
   対人賠償(人)有り、対物賠償(車)有り、示談(相手保険会社と)有り
  2)加害者補償
   搭乗者傷害・人身傷害補償有り、車両保険有り、示談(相手保険会社と)有り

・・・示談交渉は基本、保険会社間で終了し、被害者・加害者が勝手に示談交渉をしないように念書を取られる。
 示談による金額は被害者が認めれば、その金額を保険会社が支払うため、加害者の出費は基本的にない。被害者・加害者が勝手に示談交渉をしないように念書をとるのは、保険会社が想定する以上の金額を被害者が示談で要望し、保険会社に過大な負担を強いる場合があるため。
 被害者補償はもとより、加害者補償もあり、被害者だけでなく加害者も基本的に病院費用などについても保険で処理されるために、出費はなかった。

 私は今回の自動車事故で払ったお金は裁判所に払った「罰金」だけであり、その他はすべて保険で済ますことができた。いや、できたというより、そういう仕組みになっており、保険に加入することによって事故が起きたその時の自己負担はほぼなくなる

 今回の事故で私は保険には加入してはいたが、その内容については全く無知なことを知った。保険会社の補償を見る限り、これまで私が危惧していた問題はほとんど保険会社で解決されることが分かる。

 私は保険について全く無知であったが、周囲の勧めもあり、保険に加入していて本当に良かったと周囲の人に感謝している。

 勿論、周囲が勧めるものがすべて良い訳ではないが、しかし、多くの人が勧めるものに悪いものはないということを知らされた。

 いずれにしても、自動車保険は私の危惧をすべて取り除いてくれたと思う。そのことに心から感謝したい。

 多くの方に、保険の大切さ、凄さを訴えたい。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です