運転免許停止処分書届く D6


 事故を起こしてから約半年後の○月○日、運転免許停止処分手続き書類が届いた。
そこには警察本部、交通センターに△月△日、午前8時半~9時10分に遅れず来るようにとの指示が書かれてあった。
 遅れた場合は受け付けないということで、非常に高飛車で厳しい文面だった。
そして教科、反射神経の測定、運転教習等が2日間の日程で
 一日目:朝9時半~16:00時
 二日目:朝9時半~15時半
 まであるとのことだった。また、受講費用は2日間で19,500円だった。同時に、センターに来るのに、車に乗ってきてはいけないとの指示もあった。

 しかし改めて思ったのは、”「停止処分者講習申出書」があるから罰則として受講必修で、それも2日間ビッシリトと。嫌だな。教習受講の試験もあるということだし、手を抜くことができないじゃないか”ということだった。
 
 センターに行く前日、眠れない。”どんな試験があるのだろうか。運転試験で、何か辛辣なことを言われるのではなかろうか。しかし、何を言われようと、事故を起こしたのは俺だし、耐えることしかできないなー。・・・”

 一日目、朝8時40分、センターに着いた。少し早いのか、指定の場所には私一人しかいない。緊張する。どういう展開がこれから自分を待っているのだろうか。不安が無いと言えばウソになる。

 受付に行くと運転免許証を要望されただけで、あとは長椅子に座って待つように言われた。”あれ!”と思った。何かおかしい。これで良いのだろうか。私はてっきり受講費用も支払う必要があると思って2万円を握りしめていた。しかし、請求はない。

 長椅子に座っていると、案内する警察官が現れ、面会室に案内される。二人の警察官がL字型に座っており、簡単な質問とこれからの運転免許停止処分の内容についての説明を受けた。

 ”・・・・・そして、あなたの運転免許停止期間は、講習を受ければ、フルの停止期間の半分、もしも講習を受けなければフルの停止期間になります。講習を受けますか、それとも受けませんか?” そして講習を受けないフルの停止期間を選択すると、受講費用は必要ないとのことだった。

 一瞬、”あなたには、もう運転はさせないからね!!” 

 それは、私を気遣って今後妻が私の代わりに運転するというものではなく、「私の運転は危険だから強圧的に運転させない」という意味合いの妻の鋭い声が思い出された。
 ”どうせ家内が当分運転をさせてくれないようだし、フルの停止期間を選んで、受講費用を0にしよう。”

 対面の警察官が言われた。”フルの運転免許停止ですね。それでは〇月〇日まで運転はできません。もしも運転すれば罰則で免許は停止です。注意して下さい。では、以上で今日の「免許停止処分者講習」手続きは終了しました。お帰り下さい。”

 ”え!!、二日間の講習はないのか!”

 狐に騙されたような気持ちだったが、これで面談は終わり、停止期間が終了する×月×日に市の警察本部に免許証を取りにいくように言われて帰宅の途についた。二日間の講習がびっしりあると思っていた私の警察本部への出頭は約30分で終わることになった。

 驚きだった。昨晩の杞憂はなんだったのか。しかし、何か釈然としないものがある。今日の出頭がこれで済むのはうれしい気もするのだが、何故か自分はかなり覚悟してきたつもりなので刑罰が軽いような気がする。いや、これが普通なのか。よく分からない(他の人はどうなのか?、その判断基準は?)。
 
 しかし、いずれにしても私の大きな問題は杞憂に終わり、通常の生活に戻ることができた。

 起こそうと思って起こす訳ではないが、人身事故は多大な「労力と時間とお金」がかかることだけは肝に銘じておく必要がある。

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