自賠責保険会社から、交通事故のお問い合わせ来る


 私にとって忌まわしいあの自動車事故に遭ってからもう、かれこれ約10ヶ月が過ぎようとしています。その記憶も徐々に薄らいで来つつある時、自賠責保険会社から案内が来ました。

 その内容は、事故相手に対して、私と自賠責保険から二重に支払うことの防止のためのもので、もしも私が事故相手方へ治療費などの支払い・立替えをしている場合、自賠責保険より私に保険金を払い戻すことができるという内容の案内でした。

 私は事故相手方に治療費などの支払い・立替えはしていませんでしたので、払い戻しは無いのですが、自動車事故による治療費などの支払いは自賠責保険によって行われ、私の支払いは一切不要ということが分かりました。そして、払い戻しがあるということが分かりました。

 事故から時間が経ってから、健康保険や労災保険から自賠責保険へ請求がされる場合等は、事故の相手方のケガの治療が終了してから自賠責保険に請求されることが多いため、事故から相当期間が経過していることがあるとのことでした。

 また、事故の相手方の過失が大きい場合でも、自動車を運転していた側に少しでも過失があれば、自動車損害賠償保障法上の責任が生じるために、事故の相手方へ支払いが行われる場合があるとのことです。

 そして、自賠責保険の請求については、原則、警察に対する人身事故の届け出が必要ですが、警察への届け出は物件事故でも、事故によりケガの治療をされた場合等は、自賠責保険への請求が可能になるとのことでした。

 既に事故後の経過については詳しくご紹介していますので、改めて申し上げることはありませんが、しかし、改めて思うのは「保険のありがたみ」です。

 もしも私が自動車保険に未加入で自動車事故を起こした場合、私の負担は如何ほどのものになっていたことでしょうか。

 示談交渉から車損傷の被害額、そして入院・治療費、その他を負担するとともに、自分の車損傷修理代、入院・治療費等、合わせれば数百万円、いや千万円単位の費用がかかっていたかもしれません。

 しかし、私が支払ったのは法務局への僅かな金額だけであり、私は精神的に救われました。

 検察庁から裁判所に起訴状が送られ、裁判所から罰金納付の命令が来て、罰金納付が終了したとき、この事故の全てが終わることになりますが、事故処理が終わったあと、数か月、病院に通うことがありました。その病院費用も全て保険会社からの支払いで済み、私は、一銭も支払いを請求されてことはありません。

 そして更に、事故による後遺症があれば、そのための治療費も保険会社が負担すると連絡があり、私や家族への金銭的負担は一切なく、私が完治するまで、保険会社が負担をすることを知って、私は驚きで一杯だったのを覚えています。

 もしも保険に加入していなかったら、恐らく家庭崩壊、一家は散り散りになっていたことと思います。

 そして、私が意識不明で入院中に父が他界し、私は父の葬儀に参列できませんでした。

 自動車事故の手続き、父の死亡後の手続きと、様々なことが一度におき、これらを保険会社の支援無くして行えと言われても、私にはできません。

 様々なことが一度に起き、何が何かがよく分からないまま、現在に至っていますが、しかし、今回の自賠責保険会社からの「お問い合わせ」は保険の意味がよく分かるものであり、その送付には感謝しています。

 皆さんのご家庭には、私のような不幸がありませんようにお祈りしています。


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