―ドレッシング市場からー
健康に難を抱える私は、なにかと食べ物には興味があります。それは栽培する栽培の仕方から、生産した食材を加工して生産する食品にまで、割と幅広く関心があります。勿論、食べることも大好きです。
特に餅類には目がありません。皆さんは、こういう雑煮を食べたことはありますか。
レシピは、お餅、生海苔(なまのり)、カツオ、煮干し、砂糖、お酒、醤油、大根です。
お餅は“ひら餅”を調理する2~3時間前に水に浸しておき、その後食べる直前に水をたっぷり入れた御鍋で柔らかく茹でます。
“喰い汁”は煮干しを入れた醤油味の下汁に、お酒を少々と砂糖小さじ少々を入れて“喰い汁”の味をなめらか、香りのあるものにします。
出来上がると、この“喰い汁”をお椀に注ぎ、そこに茹でて柔らかくなった“水餅”を入れて、その上に“生海苔”を乗せ、“カツオ”をたっぷりと振りかけます。
そして傍らに消化を良くするために醤油を少し垂らした“大根おろし”置きます。
お雑煮ができました。どこでも食べるお雑煮は、普通は様々な野菜、イモ類を入れて、それこそ、これぞ“お雑煮”という形で食べますが、この“生海苔”風“お雑煮”は生海苔の風味、そして少しのお酒とお醤油がミックスした優しい香りで、とても美味しく食べられます。
そして、ピリリとする“大根おろし”が、食欲をますますそそります。
私はこれまで気が付きませんでした。それは、なめらかな味わいとともに、独特な香りです。”
良い香りがして、食欲をそそるな”、くらいにしか考えていなかったのですが、実はこの香りが“美味しさ”をもたらす大切な要素であることに、後日、初めて知ることになります。
生野菜に必要不可欠な“ドレッシング”について調べる機会がありました。
“ドレッシング”として、すぐに液状のものを思い浮かべますが、実は、マヨネーズからその系統に入ります。
- マヨネーズとサラダクリーミードレッシングの違い
マヨネーズとサラダクリーミードレッシングの違いは何だと思われますか。
① 品添加物の違いがあります
〇マヨネーズでは「調味料」「香辛料抽出物」「食塩」「蜂蜜」「香辛料」が許可されています。
〇サラダクリーミードレッシングでは「調味料」「香辛料抽出物」「食塩」「砂糖類」「蜂蜜」「香辛料」「乳化剤」「糊料」「酸味料」「着色料」など、多くの食品添加物の使用が許可されています。また必須材料に「でん粉(加工でん粉を含む。)」が追加されています。
マヨネーズの粘りけ半分の意味合いで、“キューピーハーフ”という、マヨネーズに似た食品がありますが、これが“サラダクリーミードレッシング”になります。
(2)タルタルソース
タルタルソースとは、
タルタルソースとは、みじん切りにしたタマネギ、ピクルス、ケッパー、パセリ、ゆで卵などを「マヨネーズ」に混ぜた、マヨネーズ、サラダクリーミードレッシングを除いた「半固体状ドレッシング」を言います。
(3)フレンチ・イタリアンドレッシング他
通常私たちがイメージするのが、このフレンチ・イタリアンドレッシングになります。この“フレンチ・イタリアンドレッシング”は2つに分類されて、
〇 乳化液状ドレッシング :ドレッシングのうち、乳化液状のものであって、粘度が30パスカル・秒未満のもの。
〇 分離液状ドレッシング :ドレッシングのうち、分離液状のもの
という風に分類されます。
(4)ドレッシングの歴史
「キューピー」のドレッシングの歴史をみて見ます。
キューピードレッシングの絶え間ない革新があります。
キューピードレッシングの前史、醤油味でサラダを身近なものにしていきます。
そしてサラダが健康志向に乗って、食卓のわき役から主役になるとき、ドレッシングも変化を見せます。サラダが、サラダだけでお腹を一杯にする“パワーサラダ”が登場することによって、“パワーサラダ”に合う、“ミドリキャップシリーズドレッシング”が登場します。
そしてその後、ご飯の一部、または全てを豆、雑穀、野菜に置き換え、たんぱく質や野菜を一緒に盛り付け、そして更に野菜に、肉、魚、豆腐などを加えた、野菜とおかずが一緒になった新しい「コンビネーションサラダ」が出ることによって、“野菜も肉もこれ1本”というようなドレッシングが開発されていきました。
そして、新しいドレッシングが世に出てきます。
従来が、サラダの内容変化によってわき役ドレッシングが、サラダの内容に関わりなく、“香り”を美味しさの売りにする、ドレッシング自体が主役の「野菜と果物とハーブの新次元のハーモニー「アロマドレッシング」がIedsumiピクルス店で誕生することになります。
従来が、栄養、健康、体を守る、「食べるドレッシング」から、食を楽しみ健康を守るドレッシングへの飛躍がここに見られます。
人々のドレッシング需要は、香りの「アロマドレッシング」から、更に「健康と香りのドレッシング」“減塩・ノンオイルド・アロマドレッシング”へと飛躍するかもしれません。
たかがドレッシングの歴史かもしれませんが、そこには絶え間ない消費者ニーズに応えようとする長い年月を経た生産者の意気込みが感じられ、改めて現在の「ドレッシング」を吟味し、感謝をもって食することにしたいと思っています。
健康志向の「コンビネーションサラダ」、美味しさを増す「アロマドレッシング」、改めて、店頭でのドレッシングを調べてみたいと思っています。
また、珍しいドレッシングが店頭にでていれば、購入したいと思っています。
皆さんの上に、豊かな生活がありますことをお祈りしています。